【開催終了】第9回量子固体Flagshipセミナー開催

第9回量子固体Flagshipセミナーが5月31日(金)11時から東工大会議室をメイン会場とし、ハイブリッドで開催されました。

講演者の久保結丸先生は、筑波大学、CEA-Saclay(France)を経て、現在は沖縄科学技術大学院大学(OIST)Hybrid Quantum Device TeamでIndependent PIとしてプロジェクトを推進されています。

講演では、「ダイヤモンドを用いた量子技術:超低雑音増幅・量子メモリ・波長変換など」と題し、超伝導量子コンピュータとダイヤモンド量子センサの関係性や、量子情報処理分野における計測制御技術のセンシング応用について示唆に富むお話をいただきました。
プロジェクトでは、ダイヤモンド中のSiVセンタをマイクロ波と光共振器の両方に結合させることで、SiVセンタの狭い光線幅と大きな電気双極子モーメントを利用して、マイクロ波光子と光光子のコヒーレントな双方向変換(量子トランスデューサー)の実現を目指しておられ、学生、若手研究者から多くの質問がありました。

セミナーには会場とオンラインを合わせて20名あまりの参加があり、今後につながる熱心な議論が繰り広げられました。

久保先生の自己紹介スライド
熱心に講演される久保先生
会場の様子